ご 挨 拶

一社)岩手県中小企業診断士協会
 代表理事会長 千葉一郎

弊協会のHPをご覧頂き心から感謝申し上げます。
会長として一言ご挨拶申しげます。

現在の中小企業者の皆様を取り巻く環境は、取り分け金融政策に代表されるように、ゼロ金利政策の解除に伴い金利のある世界と変容しました。企業業績の回復が困難な中、金利負担増が懸念されています。また2024問題等労働環境も激変しています。
振り返りますと、金融円滑化法→アベノミクス→コロナ対策ゼロゼロ融資→そして財政問題から補助事業の前提として自助が求められつつあり、三日見ぬ間の桜の如く、情勢は目まぐるしく変化しています。
人口問題、地政学リスク及び為替変動も加わり中小企業者の皆様は、これら変化の潮流に大きく左右されております。
この状況を踏まえ、弊協会の進むべき指針を茲に述べます。

経営の原理原則は「三現主義」にあると考えます。
三現主義とは、現実、現場、現品を直視することです。
「現実」は、言うまでもなく外部環境要因です。皆様方が経営環境の変化に対応する為、伴走支援を果たして参りたいと思います。
「現場」とは、働く従業員・組織の構成員が、どの様に考え、何を求め、志を定めるのかを、経営管理として捉えて行くことが重要です。
事業計画等の再構築を通じ、現場の改善策等をご提案致したいと考えます。
「現品」は言うまでもなく、小売業であれば商品、製造業では製品の質を高めることを指します。ITの活用等を通じ品質管理、販売促進をご提示申し上げたい次第です。

さて、現代社会を揶揄すれば、本質を見るとことの鍛錬を軽視し、表面を追い求める傾向が強くなっています。
私ども中小企業診断士は、足元・定石を見つめ知行一致、皆様方のご支援を行う責務と使命があります。これら三現主義を弊協会の基本指針とし、地域の中小企業者の皆様の負託にお応えして参る所存で御座います。
岩手県内の中小企業・小規模事業者の皆様方が激しく変化していく時代の中で、より能動的に商品・サービスの開発や新たなアイデアを創出し、持続的発展出来得る為のご助言・ご支援を通じ、収益改善と共に地域の社会・経済等の公益に貢献する使命を果たして参る所存で御座います。
引き続き、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げご挨拶と致します。